かばちたれ@雑記帳

“「性奴隷」を否定”と決めつける見出しは不適当

2013/05/20
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橋下氏、「性奴隷」を否定

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は19日の民放番組で、旧日本軍の従軍慰安婦について「暴行、脅迫、拉致を、国を挙げてやり、嫌がる女性に無理やり(慰安婦を)やらせた『性奴隷』と言われている。それは違う」と述べ、27日に東京で外国特派員協会に対し、こうした見解を説明する考えを示した。
 既に来日し、24日に橋下氏と面会する韓国人の元従軍慰安婦は「経験した本人がいるのに、どうして証拠がないと言えるのか」と橋下氏の一連の発言を批判しており、見解の相違が際立った格好だ。
 橋下氏は番組で「元慰安婦に対する責任はある」と前置きした上で「性奴隷かどうかは、世界からの評価に影響する。世界各国の軍は、第2次世界大戦の時に、同じように女性を利用していた。日本だけを批判するのはアンフェアだ」と主張した。慰安婦を容認したとの発言については「当時の軍が必要と思っていたと述べただけだ」と釈明した。
2013.5.19 産経ニュース抜粋

橋下氏の発言。
>「暴行、脅迫、拉致を、国を挙げてやり、嫌がる女性に無理やり(慰安婦を)やらせた『性奴隷』と言われている。それは違う」

最後の「それは違う」がどの部分にかかるのかは、この発言内容だけではわかりようもない。
「暴行、脅迫、拉致を、国が挙げてやり」にかかるのか、「嫌がる女性に無理やり」にかかるのか、「性奴隷」にかかるのか、それとも全体にかかるのかわからない。
なので、“橋下氏、「性奴隷」を否定”と決めつける見出しは不適当であり乱暴である。

斯様に、煽情的な表現にするため文脈を無視し、ひとつの言葉だけを切り取る手法はどのメディアでもよく見られる。
なので、情報を受け取る側には細心の注意が必要。
間違っても「見出し」だけをつまみ食いし、さもすべがわかったかのような錯覚に陥る「見出し人間」になってはいけないのである。

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