[第一話] さぁ、出発!
ずっと昔の定休日ありし頃、テニスの合宿をやろうと言うことで、当時、*ウィークエンダーズと社内で呼ばれていたメンバー中心に閉店後各々車に便乗出発し、新入女子社員を連れて島根県にある三瓶山の国民宿舎に集合となった。
テニスの合宿と言うのは大義名分で、目的は新入社員を含めてのドンチャン騒ぎの大宴会であり、次の日のテニスなどどうでもいいのは言うまでもない。
注(*ウィークエンダーズ)
当時の若手を中心としたメンバーで、定休日前の日曜の夜は宴会もしくは海へ山へと出発するグループのことを社内でそう呼ばれていた。
新入社員が入れば一度は日曜の定例宴会に誘い、また、海へ山へと誘いだすことから、当時の先輩たちから「またウィークエンダーズの連中が夜な夜な若い子を連れ回して・・・」と呆れられていた。
配車は各売場の終業時間に合わせて調整され、残業の私は、運よく同じく残業の新入社員で一番かわいいと言われていた女子社員1名を含む女子社員3名を乗せる事になった。
で、花に囲まれ皆より遅れて私の1台が単独出発したのであった。
当然、当時はナビなどない。
地図と看板が頼りの三瓶行きである。
私にとっては初めて行くところであり、その他3名も初めてだと言う。
少々不安もあったが、近辺までいけば看板があるし何とかなるだろう、と思いながら車を走らせる。
で、やっと三瓶山の看板が見えることろまでやってきた。
「お~、あと12キロか、もうすぐだな」と思い、ひと安心。
先着の連中も首を長くして待っているだろう。
いや、連中が待ってるのは私じゃなく新入社員の女の子達だが。
しかし、そこから宿に着くまでの間に、一番人気の彼女が悲惨な状況に陥るとは・・・
この時点では当然思ってもみなかったのである。
つづく。

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新入社員が入れば一度は日曜の定例宴会に誘い、また、海へ山へと誘いだすことから、当時の先輩たちから「またウィークエンダーズの連中が夜な夜な若い子を連れ回して・・・」と呆れられていた。
配車は各売場の終業時間に合わせて調整され、残業の私は、運よく同じく残業の新入社員で一番かわいいと言われていた女子社員1名を含む女子社員3名を乗せる事になった。
で、花に囲まれ皆より遅れて私の1台が単独出発したのであった。
当然、当時はナビなどない。
地図と看板が頼りの三瓶行きである。
私にとっては初めて行くところであり、その他3名も初めてだと言う。
少々不安もあったが、近辺までいけば看板があるし何とかなるだろう、と思いながら車を走らせる。
で、やっと三瓶山の看板が見えることろまでやってきた。
「お~、あと12キロか、もうすぐだな」と思い、ひと安心。
先着の連中も首を長くして待っているだろう。
いや、連中が待ってるのは私じゃなく新入社員の女の子達だが。
しかし、そこから宿に着くまでの間に、一番人気の彼女が悲惨な状況に陥るとは・・・
この時点では当然思ってもみなかったのである。
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