[第三話] 広島じゃムリじゃろ
ジャイアンツ優勝セールの辞退を名古屋店とともに本社へ要望しようと名古屋の決定を待つ間にも本社から通達はやってくる。
本社でもセール用の商品を一括で手配をスタートするので「各店でもそれぞれ独自に手配をすすめるように」との通達である。
開催タイトルはペンディングだが、ジャイアンツ優勝セールの名目で取引先にお願いしたほうがさらに良い品が揃う可能性が高いのでその「優勝セール用」の名目で各取引先に商品をお願いする。
すると、どの取引先の担当からも「え?ほんまに広島でもやるんですか?」との返答がイの一番。
私の担当してた紳士服関係は関西の取引先が中心であったので、広島県民のカープに対する思いはよくご存知。
なので、どこへ頼んでも「ほんまでっか?」とか「それ、売れますかいな?」てな具合である。
しかし、そんな曖昧な気持ちのままだと取引先も真面目に商品を手当てしてくれない恐れもあるので「いやいや、間違いなく社をあげて大々的にやりますので」と言いたいところだが、私自身が乗り気でないので、気持ちの入らないままの発注となってしまったことは否めない。
そんななんとも気持ちがスッキリしないまま時間は過ぎ、やっと名古屋店も「ジャイアンツ優勝セール」の冠をつけたセールは辞退希望が決定。
福岡店も検討したようだが、福岡はソフトバンクは「リーグが違うので問題ないだろう」となったため、広島と名古屋の二店舗がジャイアンツの冠セール辞退の要望を本社に出したのであった。
あとは、本社としてそれを受け入れるか否か。
受け入れたとして、あとは読売側がそれでよしとするか否か。
固唾を飲んでその決定を待つことになったのである。
つづく。

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なので、どこへ頼んでも「ほんまでっか?」とか「それ、売れますかいな?」てな具合である。
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そんななんとも気持ちがスッキリしないまま時間は過ぎ、やっと名古屋店も「ジャイアンツ優勝セール」の冠をつけたセールは辞退希望が決定。
福岡店も検討したようだが、福岡はソフトバンクは「リーグが違うので問題ないだろう」となったため、広島と名古屋の二店舗がジャイアンツの冠セール辞退の要望を本社に出したのであった。
あとは、本社としてそれを受け入れるか否か。
受け入れたとして、あとは読売側がそれでよしとするか否か。
固唾を飲んでその決定を待つことになったのである。
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