「何かの悪い冗談」がとんでもない事態を

鳩山氏のイラン訪問　政府が中止要請

　鳩山由紀夫元首相のイラン訪問をめぐり、政府は５日、鳩山氏に渡航中止を要請した。だが、鳩山氏はアフマディネジャド大統領らとの会談も調整済みとして要請を拒否。予定通り６日から４日間の日程で訪問する意向を示した。政府は、核開発を進めるイランに対し欧米諸国と連携して圧力を強めようとしているが、元首相のスタンドプレーを食い止めることができないでいる。
　玄葉光一郎外相は５日、国会内で鳩山氏に「せめて延期をしてほしい」と要請した。しかし、鳩山氏は会談後、記者団に「政府しか外交ができないということでは、この国はもたない。イランに友人として言うべきことを言って武力的な行動が起きないように努力したい」と語った。
　野田佳彦首相は５日の参院予算委員会で「わが国の国際協調の立場と整合的でなければならない」と懸念を表明。藤村修官房長官も記者会見で「政府や党として行うわけではなく、個人のまさに旅行ということになる。外交ではない」と述べたが、訪問を阻止することはできなかった。
2012.4.5　産経ニュース抜粋

鳩山氏を外交の最高顧問として処遇したのは民主党自身である。
自民党の山本一太氏の言を待つまでもなく、多くの国民が「何かの悪い冗談」と思ったに違いない。
しかし、冗談でも何でもない正式な人事だったのだから、この民主党と言うのは誠に始末が悪い。
で、とどのつまりが今回の騒動である。

騒動の中心、鳩山氏のイランへの訪問。
これは「きっと野田内閣に対しての嫌がらせに違いない」と思うのが順当なのであるが、そうでもないことろが鳩山氏の鳩山氏たるところである。
そうです、この方、存外、真剣にイラン問題を解決しようとしているのす。

それはそれで「志や良し」なのではあるが、残念ながら能力がまったく伴っていない。
もっと残念なのは、その事に本人が気づいていない事である。

能力なき将が頑張ると、その将に率いられた軍隊はどうなるのでしたっけ？
そうです、全滅するのです。

今は将とは言えないまでも、鳩山氏は民主党外交の最高顧問なのである。
なので、外交の将として張り切っておられるのです。

となると民主党外交はどうなるか。
と言う問題を飛び越えて、日本の外交はどうなるのか。

今や、「何かの悪い冗談」がとんでもない事態を引き起こしつつあるのです。